テレビなどからよく聞く「エコノミークラス症候群」。最近では震災のときにエコノミークラス症候群に気をつけるようにニュース番組などで話題にされることもありました。でも、エコノミークラス症候群について知っていることといえば「狭いところでじっとしているとエコノミーになるよ!」くらいの知識しかないので、調べることにしました。いざというときに役に立ちそうですし。
原因と対策を知れば、エコノミークラス症候群の影響を受けず、周りの人も助けられるかも!
エコノミークラス症候群の症状
エコノミークラス症候群とは、厚生労働省のwebサイトには次のように説明されています。
食事や水分を十分に取らない状態で、車などの狭い座席に長時間座っていて足を動かさないと、血行不良が起こり血液が固まりやすくなります。その結果、血の固まり(血栓)が血管の中を流れ、肺に詰まって肺塞栓などを誘発する恐れがあります。
〜厚生労働省webサイト〜https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170807.html
要するに、じっとしたまま座っていると、立ち上がった時に具合が悪くなりますよ、ということですね。血の巡りが悪くなるから血管が詰まる可能性があると。
エコノミークラス症候群の原因
エコノミークラス症候群になる状況は意外と身近にあるようです。
狭いところに長時間座った後、急に立ち上がると発生するとされていて、図にするとこのようになります。
足に留まった血液に血栓と呼ばれる塊が発生し、立ち上がったときに足の方から血流とともに血栓が上半身へ運ばれ、肺に詰まってしまうということです。
エコノミークラス症候群の対策
エコノミークラス症候群にならないために有効ですぐに実践できる方法は以下のとおりです。
- こまめに水分補給する
- 眠るときは足を高くする
- ストレッチや体操をする
- お酒を飲まない
- 締め付けのない服を着る
- 背伸びをしたり、ふくらはぎをマッサージする
こまめに水分補給することで血行がよくなります。ただし、お酒やコーヒーなどの利尿作用が高い飲み物では十分な水分補給にならない可能性がありますので控えましょう。
座っている状態で体操などができない場合には、足の指をぐーぱー、閉じたり開いたり、足首を回したりするだけでも血栓予防になります。とにかく足の血液を流す、血管を動かすイメージで動かしましょう。
エコノミークラス症候群豆知識
エコノミークラス症候群は肺塞栓症(はいそくせんしょう)を引き起こす一連の流れを指しています。肺塞栓症の症状は「胸が痛い」「息が苦しい」「脈拍が早くなる」などが挙げられます。
名前の由来
エコノミークラス症候群の名前の由来は飛行機の席で「エコノミークラス席」から来ています。エコノミークラスは乗客が座る席で、はっきり言って狭いです。大柄な人が乗ると隣の人を圧迫すると思います。エコノミークラスのような狭い場所に座っていて、足に血栓ができた状態で急に立ち上がることによって肺塞栓症を引き起こしてしまうのです。みなさんもじっとしたあとは急に立ち上がらずに足のマッサージをするなりして血流を改善してから立ち上がりましょう。
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