徹夜が続くと人間はどうなってしまうのでしょう。１日程度なら頭が痛いくらいです。徹夜による影響を学べば、徹夜が必要なときのリカバリー方法などがわかる気がします。
徹夜したときの影響
寝ないとどうなるのでしょうか？死ぬのでしょうか？そんな素朴な疑問に答えてくれた記事を発見しました。記事中では”「寝ないとヒトは死ぬ」のは本当ですか？本当なら，どのくらい起き続けていると危険なのですか？」”という問いに、大熊輝雄氏の〜睡眠の必要性と断眠. 「睡眠の臨床」〜を引用してこう答えています。
「寝ないとヒトは死ぬ」のかどうかに結論はつけられませんが，食事と同じで睡眠をとらないことは非常に危険なことは間違いありません．
〜レジデントノート公式webサイト〜https://www.yodosha.co.jp/rnote/sleep/q1.html
以前から断眠による生物への影響は研究されており、その中で動物を対象とした実験では、非常に興味深い結果を得られています。睡眠を阻害された動物は【食事量は増えるが体重は減少する】【体温が低下する】【体毛が抜け落ちる】【皮膚に潰瘍を生じる】【数週間で死亡する】などの実験結果を残しています。
ちなみに人間では264時間寝ないでいた少年が一時期ギネス記録ホルダーでした。いまはギネスワールドレコーズの方針で、健康に大きな害を及ぼす危険性を考慮して除外されています。そして少年は断眠が理由で死亡することはありませんでしたし、その他の挑戦者たちも徹夜の影響でなくなるということはありませんでした。
その代わり、徹夜２日目から幻覚などの症状がおきたということで、断眠チャレンジ中の正常な脳の状態は維持できなかったようです。
徹夜するときの対策
徹夜はしない方が良いのは誰でもわかるのですが、どうしても徹夜しないとヤバいときがあるものです。徹夜をするときは、いくつかのポイントを抑えて健康的に睡眠をコントロールすることで体をケアしてあげましょう。
徹夜中でも寝よう
徹夜するという状況では忙しくて寝ている暇などないと思うかもしれません。しかし、仮眠をとることは作業効率を上げる手段のひとつです。寝ないで頑張っても何も成果を得られない時間帯が発生する可能性を考えると、そのぶん休憩してきちんと成果を挙げたほうが良いに決まっています。
仮眠する時間について、いくつかあります。
１分仮眠と言って、椅子に深く腰掛けて目を閉じるだけでも多少の効果はあるそうです。視覚からの情報を遮断し、リラックスするということです。
もう少し時間がある場合には、一般的にいつも寝ている時間帯、例えば２時〜４時の間で９０分程度寝ることが推奨されます。睡眠時間の９０分というのは、医師の知見に基づいた時間です。
推奨仮眠時間は、80～100分。これは「ノンレム睡眠とレム睡眠の2つが交互に訪れる周期＝約90分」という考えに基づいているそう。
~帝人株式会社[Sleep Styles]睡眠学研究レポートより~https://sleepstyles.jp/report/ss-2498/
リフレッシュする用意をしよう
徹夜作業の中でリフレッシュできるアイテムを準備すると、”意外と長い夜の時間”を休憩しながら頑張ることができます。
エナジードリンク
栄養ドリンクは内容物の効果というよりも、気分を作ってくれる感じに価値を見出せますね。よくあるのは「糖のせいで眠くなるはず」という意見と「カフェインで覚醒するはず」という相反する話です。結局、精神力をブーストしてくれるという部分が重要です。
ハッカ油
あまり馴染みのない製品でしょうか？”ハッカ”といえばスースーするイメージは伝わりそうですね。用途としては夏の日のお風呂に数滴垂らすとスッキリするというものなのですが、使い方次第では机や作業場でもスッキリ感を出せるアイテムに変身します。
薬品
エナジードリンクや栄養ドリンクよりもなんだか効果がありそうな服用できる商品もあるんですよ。睡眠導入剤の逆、眠気やだるさを解消することができるとされる第三類医薬品です。ほかにもいろいろあるので、探して気に入ったのがあればストックしておいても良いかもしれませんね。
まとめ
徹夜すると必ず体、脳、精神にダメージがきますから、徹夜明けはなるべく早めに休息が取れるように努めてくださいね。もしも徹夜をする際にも無理は禁物です。仮眠やリフレッシュをしながら、できる限りの範囲で大丈夫です。まあ正直いうと「やらなきゃいけないことをほったらかしてしっかり寝る」という背徳感が大好きです。
