10代思春期に多い立ちくらみ、朝寝坊「起立性調節障害(OD)」について

ツイッターで『起立性調節障害(OD)』という言葉がタイムラインにながれてきたので気になって調べてみました。10代、思春期に特に多い立ちくらみや朝寝坊の原因として考えられるもので、誰にでも起こり得るとされています。

起立性調節障害

たちくらみ、失神、朝起き不良、倦怠感、動悸、頭痛などの症状を伴い、思春期に好発する自律神経機能不全の一つです。

~小児心身医学会webサイト~https://www.jisinsin.jp/general/detail/detail_01/

思春期に好発する症状だそうで、有病率は「小学生の約5%」「中学生の約10%」とのことです。重症な子は比較的少ないですが確かに確認されていて、不登校児の30〜40%程度に、この起立性調節障害の症状がみられるそうです。

起立性調節障害を経験した方の声

起立性調節障害には「自分が起きられないのは怠け者だからだ」という自責の念を伴いやすいことが特徴のようです。また、症状がある子をもつ親御さんも、周囲の理解を得づらいことから不安な気持ちを抱えることが多いようです。

起立性調節障害はれっきとした症状として医学的に根拠があり、治療方法も検討されています。

治療方法

“~小児心身医学会webサイト~https://www.jisinsin.jp/general/detail/detail_01/”を参考に、治療方法について調べました。

症状がみられる場合、まずは生活環境を工夫して症状の改善を目指します。

  • 起立するときには、頭を低い位置からゆっくり起こしていく。
  • 静止状態で立っていても、1-2分以上立ち続けないようにする。短時間でも足を交差させるなどして動かす。
  • 水は1日1.5-2リットル飲む。
  • 塩分を多めにとる。
  • 毎日30分程度のウォーキングなどを行い、筋力低下を防ぐ。
  • 眠くなくてもちゃんと寝る準備をする。布団に入ってスマホをいじらない。

生活環境の工夫でも症状の改善が見られない場合には薬物治療も検討されます。ミドドリン塩酸塩などで血圧の調整を図ります。ただし、薬物療法だけでは効果は少ないとされています。

周囲への協力要請

起立性調節障害は、その特性をもってして理解されづらい症状です。朝の寝起きに気分が優れないのは誰でも同じことだから、起きられないのは本人の努力・気合が不足しているという評価をされてしまう恐れがあるのです。

小児心身医学会のサイトではこのように述べられています。

本人と保護者に対して、「ODは身体疾患である、「根性」や気持ちの持ちようだけでは治らない」と理解を促すことが重要です。

~小児心身医学会webサイト~https://carekarada.com/wp-admin/post.php?post=434&action=edit

気合ではどうしようもない場合があると認知して、気負いすぎないようにしなければならないということです。起立性調節障害の本人への周囲からの偏見や親御さんへの圧力、または親御さんから本人への圧力などがあれば、より一層、活気を取り戻すことが難しいでしょう。

ここで注意しなければならないことは、頻繁に運動をする元気な子でも突然に起立性調節障害を発症する恐れがあることです。だれにでも起こりうるということを周囲の大人含め、クラスメートなどにも理解してもらうことが重要です。

いざ症状が収まってきたときに、学校に復帰したいと思えるような環境づくりが大切です。